会話は「つかみ」が大事です。
「つかみ」とは、相手の気持ちをこちらに向けること。相手の緊張をほぐすのにも役立ちます。
お笑い芸人が登場したときにくり出す一発ギャグもつかみの一つ。これにより、お客さんの緊張はほぐれ、漫才やコントを楽しもうという心の準備が整います。
そこで今回は、好印象を与えるための「最初の一言」を紹介します。
お笑い芸人のようにボケたり、奇をてらった発言をする必要はありません(ボケてスベったら目も当てられません)。
多くの女性は、張り切りすぎた雰囲気よりも、リラックスした居心地の良さを好みます。
楽しい時間の始まりを予感させるオープニングとして、「つかみ」のコツを知っておきましょう。
場を盛り上げる「つかみ」は3種類
定番のつかみは季節ネタなど、ちょっとした世間話です。
「こんにちは~、いいお天気ですね~」といった具合に、当たり障りなく場の雰囲気を共有できます。
ただ「つかみ」と言うには少し弱い感じがします。
そこでもう一工夫。次のエッセンスを込めることで、印象的な会話をつくることができます。
名前を呼ぶ「○○さん、素敵なお名前ですね」
相手にとってなじみ深い名前を呼ぶことで、距離を縮めることができます。
「素敵なお名前ですね」と褒めることもできるし、「珍しいお名前ですね」と話を広げるきっかけにすることもできます。
感想を述べる→質問する「その服オシャレですね!何というブランドですか?」
天気・季節・場所についての感想を述べるのは定番ですが、そこに一つ質問を付け加えることで、相手の気持ちをこちらに向けることができます。
失敗談の例
「今日も暑いですね~、今年の夏はどこか出かけましたか?」
また、名前と同様、相手にまつわるものの感想を述べるのも効果的です。
褒めるだけだと、「お世辞で言ってるだけでしょ」と流されてしまいますが、質問することで、本当に興味を持っていることが伝わります。
感想&質問の例
「その服オシャレですね!何というブランドですか?」
「紹介していただいたこのレストラン、お料理がすごく美味しいですね。昔から通われてるんですか?」
たとえ社交辞令だとわかっていても、自分のものを褒められたり共有したりできるのは嬉しいものです。
ちょっとした失敗談を話す「ここにくる途中、ズッコケました(笑)」
相手の緊張を和らげるには、くすっと笑える失敗談を話すのが効果的です。
おっちょこちょいな部分を見せることで、親しみがわきます。
失敗談の例
「さっき水たまりにズボッとハマってしまいました(笑)」
「ここにくる途中、何もないところで滑ってよろけて、一人だったのでめちゃくちゃ恥ずかしくて、ダッシュで逃げてきました(笑)」
まとめ
第一印象を左右する会話の「つかみ」。
相手の緊張や警戒心をとくために、ぜひ意識しておきたいことです。
重要なのは最初の1分間。漫才も映画もプレゼンも、ここで相手を引き込めるかが勝負の分かれ道とまで言われます。
気軽なおしゃべりで、そこまで気合を入れる必要はありませんが、楽しい時間を過ごすために、基本的な心構えは覚えておきたいところです。
ちょっと余裕が出てきたら、今回紹介した3つを試してみてください。
マニュアル通りにやろうとすると、どこかぎこちなくなってしまうので、何でもかんでも詰め込みすぎないように。
相手の反応も見ながら、緊張感を和らげるコツを少しずつ体得していきましょう。